C/2004F4 Bradfield
「彗星の如く現れた」という表現がありますが、ブラッドフィールド彗星はまさに彗星の如く現れた彗星でした。天文ファンの間ではリニア・ニートの2大彗星の話で持ちきりの2004年3月下旬、彗星探索家のブラッドフィールド氏により夕刻の空で発見された彗星は、その後間もなく近日点を通過し、再び夜明けの空に現れた時には、約10度もの長さの尾をたなびかせた大彗星になっていました。「大彗星になる」との前評判の高かったリニア彗星が、同じ夜明けの空で予報光度より2等も暗い元気の無さなのを尻目に、天文ファンの注目を一挙に集めました。写真は、最盛期を過ぎて、かなり明るさが落ちてきてはいますが、一直線に伸びる長い尾が見てとれると思います。
撮影データ | ||
撮影日時 | : | 2004/5/3 03:49 |
撮影場所 | : | 富士山須走登山口 |
撮影機材 | : | Takahashi FS-78C+reducer |
Nikon D70 Vixen New Atlax+Sky Sensor2000PC によるノータッチガイド |
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露出時間 | : | 45secs × 2 + 30secs × 1 |
(ISO 800 , RAW, ノイズリダクション ON) |