これは2006年に「海の世界」に掲載したものを引っ張り出しました。
Jeep島は、ミクロネシア連邦チューク州にある小さな島です。どれだけ小さいかと言うと、島の周りを一周するのに歩いて2〜3分という位です。そんな島の中に小さなコテージがあり、宿泊する事が出来ます。電気は自家発電で、夜が更けると止まります。発発が止まった後は明かり一つ無い闇夜となります。蚊がいないので、夜はコテージから出て、ビーチチェアに寝転んで星空を見ながら寝るなんて事もできます(ただしスコールには注意)。チュークの島々は大きな環礁に囲まれているため、波はあまりありません。月が昇るときは、海の上に光の帯が真っ直ぐに伸びます。
天体写真を撮影するには理想的な気もしますが、さすがに南の島だけあって雲が多いです。また、大気光と言って、超高層大気が昼間の紫外線によって発光する度合いは、低緯度地方の方が強いのです。ここJeep島やパプアニューギニアなどで撮影して思いましたが、確かに街明かりが無いので、暗い事は間違いないのですが、長時間露光してみると大気光によってバックグラウンドは思ったほど暗くない事がわかりました。とは言うものの、光害公害の日本の空から考えると、こんな事で文句を言ったらバチがあたります。なにしろ黄道光が真夜中でもはっきり見えるくらいですから。最下段の写真がそれですが、真ん中のヤシの木のてっぺんあたりが、太陽からの離角160度くらいになります。
Magellanic Cloud |
Milkyway |
黄道光 |