遺跡や博物館での撮影方法

遺跡や博物館では、撮影するのに別途カメラチケットを購入する必要がある場合があります。考古学博物館や、王家の谷の墓の中では、ストロボを使用することを禁止しています。そのため、撮影には、高感度のデジタルカメラが最適です。古代エジプト講座で使用している写真は、CASIO QV-3500を使用して撮影していますが、このカメラはISO100相当からISO500相当まで選択でき、薄暗い博物館の中でも、ノーストロボで十分撮影する事が可能でした。普通、CCDの感度を上げると、ヒートノイズが増加するのですが、QV-3500はノイズ・リダクション処理を自動で行います。銀塩写真の場合は、ISO800以上の高感度フィルムが必要でしょう。
野外の神殿、葬祭殿などは、ストロボを発光させてもOKですが、壁などの壁画、碑文に対しては、ストロボは使用しないほうがうまく行きます。というのは、大抵の壁画や碑文は浮き彫りになっている事が多く、正面からストロボの光を当ててしまうと、影が全く出来なくなって、判読できなくなってしまうのです。もし、ストロボを使用する場合は、カメラから離して、斜めから光を当てて、影が出来るように撮影すると良いでしょう。


カイロにて

自分のカルトゥーシュを作る

自分の名前をヒエログリフで彫ったペンダント・ヘッドは、エジプトのお土産の中でも特に人気の高いものです。18Kのものが主流ですが、純銀製のものもあります。片面に予め有名なファラオや女王の名前が入っているものと、無地のものがあります。人気のあるのは、ツタンカーメンや、ネフェルタリあたりでしょうか。ラムセス2世は、博物館でミイラを見てしまった人には、ちょっと買う気が起こらないかもしれません(笑)。クレオパトラなんかもいいですね。店の人に聞けば、誰のカルトゥーシュかは教えてくれますが、「ちょっとお勉強」のヒエログリフで調べていけば、自分でもわかります。
注文する時に、自分の名前を英語で書かされます。実は、各アルファベットに対応する文字が決まっていて、機械的にその文字を並べるだけです。日本人なら、ローマ字で書くことになると思いますが、注意したいのは、ヘボン式のローマ字だと、不都合な発音になってしまう場合があります。"ち"、"つ"はヘボン式だとそれぞれ "chi"、"tsu"と書くと思います。これをそのまま対応表の通りヒエログリフにすると、 、のようになりますが、とても「ち」「つ」とは読めません(古代エジプト人がどのように発音していたかは不明ですが、現代人が便宜的に発音するやり方だと、『くひ』、『とぅす』みたいになってしまいます)。"ち"、"つ"は、"ti"、"tu"と書きましょう。また、"じゃ"のようにzyaと3文字で書くものは、jaと2文字で書いたほうが良いように思います。もし、自分の指定通りの文字が彫ってもらえるなら、日本語の50音をヒエログリフに対応させた文字を彫ってもらうと良いです。

きゃ きゅ きょ
しゃ しゅ しょ
じゃ じゅ じょ
ちゃ ちゅ ちょ
にゃ にゅ にょ
ひゃ ひゅ ひょ
びゃ びゅ びょ
ぴゃ ぴゅ ぴょ
みゃ みゅ みょ
りゃ りゅ りょ
ヒエログリフが少しわかって来ると、1子音文字だけでなく、2子音文字、3子音文字などを使って表せるようになってきます。私はいつも自分の苗字(松村)を次のように書き表しています。
マァト・ムウ・ラーと読みます。ラーは尊敬の倒置で先頭に来ています。
これで実際に作ったペンダント・ヘッドです。ちょっと3本の波線の間隔が開きすぎているのが気になりますが、この大きさでこれだけ彫れればまぁ良しとしましょう。

アレクサンドリア海底遺跡で潜るには

個人旅行の場合、直接アレクサンドリアのダイビング・サービスに手配をする事になります。
Alexandra Dive Co.
67 El Horrya St., Alexandria, Egypt
TEL/FAX +20-3-3937-379
日本人スタッフはいませんが、英語が話せるスタッフはいます。パックツアーでしたら、(株)サロンゴやフリーウェイツーリストなどでアレクサンドリアのダイビングを組み込んだツアーを開催しています。ダイビング・スタイルですが、まず最初にスライドを使用した海底遺跡の歴史的背景などを30分間ほど勉強します。その後、ショップの前の桟橋から出航しますが、ボートは中型のクルーザータイプのものです。通常3diveしますが、午前2本、午後1本というパターンのようです。私の時は、3本まとめて潜りましたので、昼食は午後5時頃となってしまいました。ポイントは、湾外と湾内に分けられます。湾外のポイントは、カイト・ベイ要塞のすぐそばです。ファロス灯台の残骸やスフィンクス像など、昔のファロス島にあった建造物の遺跡を見る事が出来ます。湾内のポイントは、第2次大戦中の飛行機が沈んでいる場所を中心に、アンティロドス島の周辺を周ります。ただ、恒常的に透明度は非常に悪いです。湾外のポイントならば8m位はあるようですが、湾内のポイントは1mも無い事もあります。私が湾内に潜った際は、海底から上に1m程の間だけ2〜3mの透明度の層があり、それ以外は1m位しかありませんでした。また、海底は砂地で、泥も厚く堆積していますので、中性浮力を完全に取れる事が必要です。フィンで泥を巻き上げたら最後、何も見えなくなってしまいます。ガイドはほとんど面倒を見てくれませんから、自己管理がきちんとできる事も必要でしょう。水深は5m程の所がほとんどで、水温は日本の場合とほぼ同じと考えて良いでしょう。水中カメラは、持ち込み料$50必要になります。ボートには、政府の役人も乗り込みます。全体的に言えるのは、良く本などで紹介されているような、完全な形の像などは引き上げられてしまっていて、残っているのは、その場で見ても全体像が掴めないものが多いということです。

2008.7.7追記
私がエジプトで利用したフリーウェイツーリストは2007年10月末に倒産してしまいました。大変良心的な旅行会社だっただけに残念です。