トラックでホテルなどがある島はモエン島である。なかでもブルー・ラグーン・リゾートが有名である。だが、今回はこの島ではなく、ジープ島という島を選んだ(ブルーラグーンの所有である)。バンガローに宿泊で、「アウトドア派にはもってこい」の島だという。なんとなく、モルジブのような小島に何棟かのバンガローが並んで立つ風景を想像した。夜に星の写真を撮りたかった私は、ここしかないと思って予約した。

さて、グアムでの地獄のような一夜を過ごした私は、なんとかチューク空港にたどり着いた。リゾートからジープ島の吉田氏が迎えに来ていた。空港からリゾートまでの道は渋滞していた。リゾートのレストランで滞在中のことについて吉田氏より説明を受ける。話を聞いていると、どうもジープ島とはとても小さい島のようだ。
私 「一周するのに何分くらいの島ですか?」
吉田氏 「3分もあれば周れます」
私 「・・・」
これは大変なことになった。電気はあるだろうか?ストロボのニッカドを充電しなくてはいけないし、デジカメのバッテリーももうすぐ無くなる。アルカリ電池はあったかな? そんなことばかり考えて、肝心の星野写真撮影用のフィルムを買うのを忘れていた(持っていったのはすべて水中用のISO50ばかり)。
モエン島で30分くらい写真を撮ったりした後、モーターボートに乗ってジープ島に移動。 途中吉田さんが「あれがジープ島です」と指差す先にはゴマ粒のような島が。となりのちょっと大きい平べったい島と見間違えかな?と思うも、モーターボートはその島も通り過ぎ、やはりゴマ粒の島に向かっていく。そう、ジープ島とは、ヤシの木が10本ちょっとはえている、漫画に出てくる無人島そっくりの島だったのだ(写真)。寝泊まりする小屋が一つ、スタッフの暮らすスペース(これは小屋ではなく、屋根とすだれだけ)、トイレ(自分で水を汲んで流す)、水浴びのスペース(ビーチで温めた水で体を洗う)などがジープ島にある施設のすべてだった。幸い電気は発電機があって、夜は電気が使えるらしかった(初日の夜はなんと発電機が故障して使えなかった)。吉田さんのほか、ボランティアでお手伝いをしている日本人の女性2人と現地人スタッフが2人&犬が2匹。現地スタッフの一人は、小屋の床下がお気に入りの寝床だそうだ。うむむ・・・ すごい世界。こういう展開も悪くないが、ちょっと心の準備が出来ていないよ・・・。 初日はグアムの一夜の疲れが出て、ボートダイビング1本をキャンセルしてし昼寝を決め込んだ。
昼寝の後でハウスリーフでシュノーケリングしてみた。噂通りサンゴがとてもきれいだ。雲が多くて直射日光が差していないが、晴れていたらすごく良い写真が撮れそうだ。明日以降の晴天を祈る。
初日の晩御飯(宿泊費に込み)ではバーベキューをやっていただいた。これはなかなか美味しかった。途中夕焼けがすごく奇麗で、これを眺めながら飲むビールは最高だった。



ジープ島全景


ジープ島から見る夕焼け